Yhaoo!のGYAO!(ギャオ)で『なまいきシャルロット』という映画を観たので感想など。
なまいきシャルロット あらすじ
夏のフランス、パリ。13歳の主人公シャルロットはすべてにイライラしてしまうお年頃。周りの人に思ってもいない暴言を吐いたり、自分の心に素直になれない。
夏休み前の最後の授業で別のクラスが、ピアノのコンサートのTV中継を見ていた。そこに映っていたのは同じ年のクララ。そのクララの美しさに魅了されたシャルロットは憧れを抱く。
夏休みに入り、近所の妹分のルルと一緒におつかいに出掛けていると、車に乗った人物に道を尋ねられる。その人はサムという男性で、その隣を見ると、なんとクララが乗っている。サムはクララのマネージャーであった。
シャルロットはどうにかクララと近づきたくて行動をしようと、胸が高鳴る。
なまいきシャルロット 感想
私はSFやアクションもたまには観るけど、恋愛とか日常的なやつとか、ゆっくりした感じの方が好き。なまいきシャルロットはまさにゆっくりした映画でした。
パリだからといっておしゃれな街ではなく、田舎を感じる風景。登場人物も派手ではなく自然な感じ。見ていてほのぼのといった言葉が似合います。
でも、主人公シャルロットはイライラしています。彼女の心は決してほのぼのしていません。
最初の場面は、夏休み最後の水泳の授業。クラスメイト達が順番に飛び込みの練習をしています。登場するシャルロットは水着姿で、私はそのスタイルに惚れ惚れしました。なんて足の長いこと!
シャルロットは飛び込みが苦手なのか水面を見て眩暈が起きてしまったのか、着水に失敗してヒザを怪我してしまいます。保健室で手当をしてもらい、その帰りにクララの演奏するピアノのTV中継を観ているクラスの授業を覗き見します。
クララの美しさに魅了され、彼女が同じ年であることに親近感を得たのか、はたまた嫉妬をしたのか。物語は進みます。
シャルロットはムスッとしていてあまり笑顔がありません。でも表情のわずかな動きが素晴らしく、乏しい表情の中で感情が伝わります。
妹分のルルは子どもっぽさが可愛らしい。シャルロットが大好きなのでシャルロットを姉のように親しんでいるのが分かります。
クララは自信や余裕のある大人っぽい女の子。でもふいに言った一言がシャルロットのひと夏を振り回したことは知りません。
ジャンはシャルロットが好意を寄せた男性。今は工場で働く元船乗りで、好青年かと思いましたが最後はおいっ!という感じ。残念。
この映画はシャルロットの感情を読み取ることは必要だが、とても分かりやすいと思いました。
シャルロットはクララの世界を知ってしまい、色々うまくいかない自分が不憫に思えた。けどその体験があったから周りの人の存在の大切さに気づいて、最終的には落ち着いたのかな。
よくある、『いなくなってから大切さに気付く』みたいな、そんな感じ。
なまいきシャルロットについて
制作国
フランス
公開
1985年、日本では1989年。
上映時間
96分
監督
クロード・ミレール
キャスト
シャルロット・キャスタン…シャルロット・ゲンズブール
クララ・ボーマン…クロチルド・ボードン
ルル…ジュリー・グレン
ジャン…ジャン=フィリップ・エコフェ
さいごに
夏の暑さを感じられる映画なので、夏に観たかったな。
でもシャルロットがすごい汗をかいているのに毎日同じ服なのが気になりました^^; そこは突っ込んじゃだめかも。
のんびりとしながらもシャルロットが成長する映画で楽しめました。
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